石けんの歴史
私たちが体を洗うときに使う石けん。
今回は、石けんの歴史について少しだけ紐解いてみたいと思います。
石けんの始まり
紀元前3000年頃 チグリス・ユーフラテスの2つの河の流域にあるメソポタミア地方。
シュメール文明を築いたシュメール人が残した楔形文字の文書に、石けんについての記述があるといわれています。
確実な資料として認められている最古のものは、古代ローマの博物学者で政治家でもあったプリニウス(23~79)の著書にあります。
(石けんは)脂肪と木炭と石灰で作られ、なかでもヤギの脂肪とブナの灰で作ったものが最上である
古代ローマといえば、最近映画でも有名になった「テルマエ」といわれる公衆浴場が良く知られていますね。
古代ローマの人々にとって非常に重要だった入浴には、石けんが欠かせなかったのかもしれません。
日本における石けんの広まり
そんな石けんですが、日本に伝わったのはずっと後のことです。
1543年織田・豊臣の時代に、ポルトガル船で鉄砲などと共に「シャボン」が持ち込まれました。
しかし、当時は一部の権力者や身分の高い人々以外には広まらなかったそうです。キリシタンのものだとして嫌われたからだと言われています。
それから実に300年以上たった明治元年。
ワグネルというドイツ人が、長崎で石けん製造業をはじめます。
しかし当時の日本人の石けんに対する関心や知識は著しく低く、売れ行き不振でまもなく石けん工場を閉鎖してしまいました。
その後明治政府が京都に開設した舎密局(せいみきょく)にて、明治5年に石けんの製造が始まりました。
ちなみに舎密局とは、化学技術の研究・教育および勧業のために作られた官営・公営の機関です。
なんとこの時の石けんは、内服薬としての効能が主で、人体の清浄の目的は従となっていました。
それまで蘭方医が医薬品として病人に飲ませていたのを見てきたからだそうです。
明治6年になってようやく、民間によるはじめての石鹸製造販売が横浜・磯子で開始されました。
こうやって見てみると、われわれ日本人にとって石けんは、案外歴史の浅いものなのですね。
とはいえ今では様々な研究がなされ、多種の効能を持つ石けんが販売されています。
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