『香浴』無添加入浴剤で香りを楽しみましょう
香浴って
アロマオイル・アロマテラピーは、1990年代以降日本で広まり、いまや一般的な言葉になりました。
バラの香りを再現した香料が安価に開発されたことによって、「香り」や「アロマ」に対する関心が高まったといわれています。
香浴(芳香浴)とは、香りを空気中に拡散させて簡単に香りを楽しむことが出来る方法のひとつ。空気中に拡散された香りの成分はいくつかのルートを通って、私たちの体に伝わります。
香りが伝わるルート
まずひとつめは、脳へ伝わるルートです。
鼻から入った香りの分子は鼻腔へと届き、電気信号となって脳の一部である大脳辺縁系という部分に伝達されます。
大脳辺縁系は食欲や性欲など本能的な活動や記憶の中枢となっている部分です。
五感の中でもこの大脳辺縁系に直接伝わるのは嗅覚だけだといわれており、「嗅覚は特殊な感覚」と言われる所以になっているそうです。
そして、大脳辺縁系に伝わった後は、視床下部へ。
視床下部は自律神経や内分泌系、免疫系を調節している部分。香りをかいで気分に変化が起きたり、全身のバランスが整ったりするのは、このルートで香りの成分が伝わっているからです。
ふたつめは、全身へ伝わるルートです。
蒸気の中の成分を鼻から吸収する、それが肺から全身へ伝わるルートです。鼻から入った分子は気管支をとおり、肺に入ります。そして肺の一番奥にある肺胞の薄い膜を通過して血液に入ります。その血液に乗って分子は全身へと届けられるのです。
無添加の素材
私たちがお薦めする夏限定香浴剤「なつ風呂」は、無添加無着色の素材だけを使った、無添加入浴剤です。
なつ風呂に含まれているオレンジの皮は、アロマテラピーでは「緊張や不安を緩和し、落ち込んだ気持ちを明るく元気にしてくれる香り」を持つといわれています。
また、同じく素材のひとつであるシナモンは、旧約聖書の中にも登場するほどの古い歴史を持つハーブ、スパイスです。古代エジプトでは、その優れた抗菌と防腐の作用がミイラづくりに利用されてきたそうです。アロマの世界では「おなかを温めて不調を改善」する効果があるとされています。
お風呂は香りを楽しむ絶好の場所。湯船からあがる蒸気の中に、無添加の素材の香りの成分が溶け込みます。
無添加の香浴剤「なつ風呂」を湯船に浮かべて、天然アロマの香りを是非お手軽にお楽しみください。
(参考文献)『アロマ&ハーブの教科書』 佐々木薫著